Umayyads
最初のイスラム世襲王朝。第四代正統カリフ、アリーの死後の混乱に乗じてムアーウィヤ1世が開いた。 その後、アリーの子孫を奉じる勢力(のちのシーア派)とのカリフ争いに勝利してウマイヤ家がカリフ位を独占し続けることとなる。 ダマスクスに都して各地への征服活動を展開、大いに栄えた。アラブ人を優遇したことで「アラブ帝国」とも呼ばれる。 のち、アッバース朝によって滅ぼされたが、一部はイベリア半島に逃れ後ウマイヤ朝をたてた。
正統カリフ→ウマイヤ朝→アッバース朝
イスラーム三大聖地というと、下記とされているようだ。 カアバ(カアバ神殿)(メッカ) 預言者のモスク(メディナ) 岩のドーム(イエルサレム) この中で、異教徒(ムスリム以外)が簡単に行くことができるのは「岩のドーム」だろうか。時間帯によっては、異教徒は見学のみであればできるという情報もある。(私が行った時は宗教行事の影響で見学ができなかった) この岩のドームは、イエルサレム周辺を歩いていると、陽光に照らされて金色に光り輝いているのが印象的である。 そして、ここも、ウマイヤード・モスクと同じく、ウマイヤ朝時代から現存する建築物である。 「神殿の丘」に、691年、ウマイヤ朝のカリフ(第五代)アブド…
アゼルバイジャン →イエメン →イラン →(シーア派) →ヒズボラ →レバノン →カルタゴ →チュニジアと話が続いた。 チュニジアの旅の話を書いていて、思い出したのは、ウマイヤ朝のことである。 チュニジアにカイラワーン(ケロアン)という街がある。 ここにはウマイヤ朝のモスクがある。 創建は、670年頃、増改築を繰り返し、9世紀後半(既にウマイヤ朝は滅び、アッバース朝の時代)に、ほぼ現状の姿となったということだ。中庭に面して、回廊で三方を囲まれ、正面が礼拝室となっている。実に印象的な構造になっている。 各地のモスクを見てきたが、この形式は、北アフリカに多いという。 (中に入れない場所も多いが) …