〈回答〉ロキソニンによる胃傷害のリスクを軽減するために服用します。 ※クイズ及びイラストの無断転載は固く禁止します。 〈解説〉ロキソプロフェン(ロキソニン)のような酸性医薬品は胃内のpHが低い酸性条件下ほど分子型で存在し、細胞膜を透過しやすい状態になります。細胞内に移行後、中性の環境下でイオン型となり細胞膜を透過できなくなり、細胞内に蓄積し傷害をきたします。 胃障害を減らすためには、胃で吸収されず、その先の消化管で吸収される必要があります。胃での吸収量を減らすためには、イオン型の割合を増やす必要があり、そのためには胃内pHを高める必要があります。そこで登場するのが胃酸分泌を抑制するPPIという…