《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 車体も従来の国鉄形気動車とは一線を画する新機軸が導入されます。 キハ54形が開発された1986年には、国鉄もオールステンレス車の導入を本格的に進めていました。従来、オールステンレス車は東急車輛が親会社である東急電鉄のために、アメリカのバッド社から技術供与を受けて実現できたものでした。そのため、バッド社とのライセンス契約と、東急車輛が他の車両メーカーに対して優位にたつことができるように、その製造技術は開示されることなく、長らく高価であるとともに、同社の独占状態が続いていました。 しかし、1985年に国鉄が205系を導入…