Wを押しながらUを打つと、数字の「7」が出る。 いきなり何の話だ、と思うかもしれない。 でも、これはぼくの毎日で、わりとふつうの出来事だ。 仕事の資料に日付を入れるときも、レシートの金額をまとめるときも、 ぼくは左手でWを押さえたまま、右手でUを叩いて「7」を出す。 そしてときどき、ほんの少しだけ、「この動き、なにかに似てるな」と思う。 数字キーのないキーボードと、その裏の世界 ぼくが使っているのは、キーが少ないキーボードだ。 「40%キーボード」と呼ばれていて、見た目はミニマルだ。 上の段にあるはずの数字キーがない。 でも、そのかわりに、「押し方によって性格が変わるキー」がある。 たとえばW…