《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 1958年に登場した20系客車は、それまでの国鉄客車の常識を大きく覆すものでした。 もっとも大きな違いは、従来は客車1両単位で運用することを前提とした設計思想であったのに対し、20系は編成単位で運用するという設計思想でした。一度編成を組んだら、余程のことがない限り編成を解くことはなく、車両単位での組み替えも原則では行わないというもので、今日の電車の運用思想の始まりといえるものでした。 20系客車は10系客車を基本とした軽量セミ・モノコック構造とし、幅2,950mmの裾絞り付拡幅車体は枕木方向に余裕のあるレイアウトを可…