3からは、ドイツの心理療法家デュルクハイムが大きく取り上げられています。 デュルクハイムは親ナチスだったという人もあり、賛否両論はありますが、神秘主義的関心のみならず、心理療法家として身体の在り方に取り組んだことは、慧眼であったと思います。彼の開いた心理療法施設は、今もドイツの黒い森にあるとのことです。 ドイツの黒い森(シュヴァルツ・ヴァルト)と呼ばれる地域は、深い森とさまざまなキリスト教以前の文化や民間伝承が伝わる地域です。このような自然と伝統文化のある土地で心理療法をしたという点でも、興味深い人だと思います。 3「胸を張って、腹をひいて」という姿勢(体)が心に与える影響 太平洋戦争前後の日…