この後、三4にも出てきますが、私は金井先生から、野口晴哉先生の講義での話として「昔は『体の重心がどうもおかしい』「重心が上がった」と言って操法を受けに来る人が多くいた」という話を何度か聞いたことがあります。 以前の月刊全生の記事の中でも、「Mさんが『重心が上がっておかしい』と言うので、褒めた」という話がありました。Mさんは高齢の方で、野口先生は「今、そう言う人はいない」と言ったそうです。 今、重心上がる・下がるという身体感覚がある人は少なく、重心が低いことを「悪い状態」としている身体技法の先生もいます。腰が下がっているのと重心が低いことの違いが分からない様です。 こうした身体感覚を得るには、心…