野口 晴哉(はるちか)の「風邪の効用」(ちくま文庫)。 この野口さんという人は、数少ない「本物」だと思う。整体の祖のような人で、子どもの頃から、かなり常人でない人であったと聞く。 ぼくはしょっちゅう風邪をひき、その度に葛根湯、偏頭痛の時はロキソニンやバファリンを飲んでしまうが、要するに「クスリなんか飲まない方がいいですよ」ということを云っている本。 マンガの「サスケ」に、熱を出すためにミミズをサスケが飲む場面があった。スヌーピーも胃がおかしい時、草を食べていた(犬猫は、胃腸の具合が悪い時、わざと嘔吐するために草を食べるらしい)。 野口さんによれば、風邪は「より健康になるための身体からの熱」なの…