夢枕獏の長編小説シリーズのタイトル名。《キマイラ・吼》シリーズ。
第1巻『幻獣少年キマイラ』はソノラマ文庫より1982年7月に刊行された。以来文庫の形態で刊行されていたが、2000年より加筆修正を施したハードカバー版が再出版され、『キマイラ青龍変』以降はハードカバーにて刊行されることとなった。が、2008年にはソノラマノベルスから新装版が刊行開始、最新巻『キマイラ9 玄象変』はこちらで発売されている。イラストはソノラマ文庫版、ハードカバー版は天野喜孝、ノベルス版は寺田克也。
人の体内に眠る幻獣《キマイラ》の謎を巡り、錯綜する様々な人間模様を追って物語は展開する。大鳳吼という主役が一応いるのだが、巻が進むにつれて群像劇の様相を濃くしている。