梅雨明け宣言がまだ聞こえて来ない七月の半ば。暑さが本格化、というより超越化という感じのものになってきた。天気予報の地図は真っ赤を通り越して、紫色になっている。真っ赤のほうが暑そうで、紫色だと少し寒色が混ざって冷めてきた感じがする。初めに設定したときに三十度を超えれば赤、ということにしてしまったのが間違いで、三十五度を超えてくる最近の気温にマッチしていないと常々思っている。マッチしていないといえば、年金制度なども不安だ。人間の寿命を六十歳そこそこで設定していたであろう現制度は、当初の想定を超えてきているに違いないからだ。個人がいくらボヤいても何の効力もないので、個人は個人で備えるしかない。 そな…