娘が「人に迷惑をかけたらどうしよう」とハラハラする。命を宿したときから、自由に、のびのびと育ってほしいと願ったはずなのに。 「ありがとうって言おうね」「ごめんねは?」「みんなに迷惑かけるから静かにして」 その理由は、分かっている。「ダメな母親」と、言われないように。 娘はまだ3歳。たった3年しか生きていない。それなのに、毎日ものすごいペースで母親のしぐさ、表情を読み取る。 「ママ、お風呂洗ってきていいよ。ソファで待ってるね」「ママ、本読んでいいんだよ」自立しようとし、さらには母親を気遣う優しい心を育んでいる。 これで十分なはずなのに。「あれしろ」「これはするな」と、もっと、もっと、良い子である…