前記事で538年の仏教の導入、聖徳太子の活躍を紹介した。その聖徳太子だが、死亡理由はウィルスによる感染症、天然痘での死亡とされる。この飛鳥時代には渡来人の渡海が増えるとともに、感染症が流行っていた。原因不明の感染症に対し、人々は神仏に救いを求めることになる。感染症の原因を引き起こした原因のひとつが「世界規模での火山噴火」による火山灰であると考えられる。ここでは記録に残る2つの火山の活動を紹介する。次の順で紹介する・西暦535年または536年、クラカタウ・西暦536年、エルサルバドル・世界中でおこった気候変動とペストの流行・アジアへの影響・古代後期小氷期 ■西暦535年または536年、クラカタウ…