先の「ジャズ・レーベル(1)―ブルーノート」で、同レーベルらしい魅惑的なカヴァーを纏ったアルバム例として「クール・ストラッティン(Cool Struttin')」を挙げたが、今回はそのリーダー・アーティストであるピアニスト、ソニー・クラーク(Sonny Clark、1931年7月21日-1963年1月13日)をご紹介しよう。 幼い時からピアノに接していたクラークは、1951年にサンフランシスコでピアニストとしての道を歩み出し、スタン・ゲッツ(Stan Getz, ts)、アニタ・オデイ(Anita O'Day, vo)との共演後、1954年から56年にかけてはクラリネット奏者バディ・デフランコ…