「緋の河」読み終えました。 ふだん本を読むという習慣がないので、こんな長編小説を読んだのは何十年ぶりだろうか、記憶にないぐらいです。これは、カルーセル麻紀さんの幼少期からテレビで活躍するようになる前までの半生をモデルにした、直木賞作家の桜木紫乃さんの小説です。(実録ではなく、あくまで小説です。作者がカルーセル麻紀さんに頭を下げる際、「想像で書かせてくださいませんか」とお願いしたことを「あとがき」で語っています。) 主人公は秀男と言います(カルーセル麻紀さんの幼少時の名前は徹男です)。 とても秀男のような生き方は私には(と言うか、きっとカルーセル麻紀さん以外の誰にも)できないと思いますが、自分で…