ヘルマン・ゲーリング。Hermann Goering (1893-1946)
ドイツの軍人。WWIではエースパイロット、WWIIでは空軍大臣を務めた。
複葉機パイロットとしては優秀だったが戦略的視点に欠け、また自身の戦訓が古くなっていることを理解しなかった無能な空軍総司令であった。
バトル・オブ・ブリテンでの敗北で更迭され、戦後ニュルンベルク裁判にかけられ自殺した。
「もちろん国民は戦争を欲しない。田舎の薄のろ百姓連中が、戦争で得られるものと言えばせいぜい一張羅で畑に戻ってこられることだというに、戦争に生命を賭けたいなどと思うはずがない。普通の人間たちが戦争を望まないのはあたりまえだ。ロシアでも、イギリスでも、その点については我がドイツでも変わらない。それはよくわかる。しかし、結局のところ、政策を決定するのは指導者なのであり、人々を引きずっていくのはつねに簡単なことだ。民主主義であろうと、ファシスト独裁であろうと、議会制であろうと、あるいはまた共産主義独裁であっても。声を上げるか無言かに関わりなくつねに、国民を指導者の命令に服させることができる。容易なことだ。国民には、攻撃を受けていると言ってやり、平和工作者たちは愛国心が欠けていて国家を危険にさらしていると非難しさえすればいい。いかなる国でも同様に、これでうまくいく」
卵を割らなければオムレツは作れない!(1933年)
いいか諸君、われわれにはバターがない。しかし、私は質問したい。諸君はバターと大砲のいずれを欲するか?ラードを輸入するか、それとも金属部品を輸入するか?いいか諸君、バターは我々を太らせるだけだ。(1936年)
「わたしはとにかくルネサンスの人間なのだ。豪華なものが好きだ」
「動物を苦しめる者は、ドイツ人の国民感情を傷つける」
「私の意見では、総統は強制収容所内のくわしい事実‥‥残虐行為について知っていなかったと思う。私の知っているかぎり、総統はこれらを知らなかったと思う」(ニュルンベルク裁判において)