自家製ラーメンで和解 「なんて、非常識なやつなんだ」 それが、娘の彼氏の第一印象だった。 昨年8月13日、娘が新型コロナに感染した。 僕は娘の看病をしながら、15日に4回目のワクチンを接種。 翌日は副反応がひどく、寝込んでいたところ、インターホンが鳴った。 時計は、夜の11時を回っていた。 モニターをのぞくと、若い男性が立っていた。 「はなと交際している、ねすたです。見舞いに来ました」 インターホン越しだったが、かなり緊張している雰囲気が伝わってきた。 「“はな”(呼び捨て)じゃなくて、“はなさん”やろうが」と心の中で突っ込みを入れつつ、 「今、何時と思っとるんか」。僕は語気を強めて、そう言い…