講演資料「縄文は母系制社会だった~『日本中央部縄文遺跡群』の世界遺産登録を考える」では、方法論として垂直軸(歴史軸)と水平軸(世界の民俗軸:女神信仰と母系制)の両方から縄文母系制社会を明らかしようとしましたが、後者の「世界の母系制社会」「世界の女神信仰」の資料づくりは間に合いませんでした。 母系制が今も世界に残っていると初めて私が知ったのは、学生時代に探検部の友人たちから「ブータンには夜這い・妻問婚が残っている」と性的興味をひく話や顔がよく似ており、服装が左前の和服と同じで、数字が日本語とそっくりなどと聞き、何かのきっかけで中尾佐助氏(植物学者、照葉樹林文化論の提唱者)の本を読んでからでした。…