ダンスのジャンルの一つ。モダン・ダンス以降出てきた新しいダンスの総称。 「現代舞踊」と称した場合、これを指す場合が多いのが現代の舞踊シーンと言えるだろう。
バレエ・アカデミック(クラシック・バレエの技術)に基づいたものが多いとは言えるが、演劇的な要素が強いものもある。モダン・ダンスとの境界はともかく、バレエとの線引きは難しい。 「バレエ団がコンテンポラリーを踊ればバレエ」「ダンス集団がバレエ・テクニックを用いた場合はダンス」など多用な捉え方があり、明確な線引きはない。
今月末から始まるグループ展「エックス展 vol.12」で、どのようなパフォーマンス内容にするのかを、最近はずっと考えている。 我々が生きる現代の時代背景や世界情勢、世間に流れる雰囲気。 それを捉えて作品を作ることは、コンテンポラリーダンサーとして必要だと思う。 だから今回、現代の現実をどのくらいのレベルで作品へ落とし込もうか、そのチューニングに悩んでいた。 そんな中テレビを付けたら、たまたま「第34回全日本高校・大学ダンスフェスティバル」が放映されており、見てみた。 www.nhk.jp なぜ見ようと思ったか、三つほど理由がある。 一つは先ほど述べた、現代における状況をいち早く反映したであろう…
パフォーマンス日時:3月27日(土) 10:30~、14:30~ この2回のパフォーマンスは、どちらも同じパフォーマンス内容を行う予定だった。 しかし一回目の反省を受け、二回目は修正を行い、パフォーマンス内容を一部変更した。 構成内容は以下の通りである。 ※PC故障のため、本番写真は後日挿入。涙 ✿❀✿❀✿❀✿❀✿❀✿❀✿❀✿❀✿❀✿❀ ※会場の状態:展示会場に線を引いたり、物をどかしたりと手を加えずそのまま。 【一回目(本番までに準備してきた構成内容)】 ①2人で入場 ~ヘアアレンジ~ 会場中央にしれっと座り込み、萌さんが私の髪の毛に造形的なアレンジを加える。 日常空間に突然表れたピクニック…
「せっかくくるなら何かやってください」 枝光本町商店街アイアンシアターの支配人兼舞台監督のMさんからの提案でショウイングをやることになった。Mさんとは10年以上前に北九州芸術劇場で作った「迷路のつくりかた」でご一緒した地元の舞台監督で、その時は贅沢なことにリハーサル期間中ずっとスタッフがつきっきり。僕も作りながら思いついた美術や映像のアイディアをMさんに提案し、それをうまいこと段取りしていただき劇場でテストを行うなんてやりとりがとてもスムースに行ったことを覚えており、地元ダンサーとの濃密な1ヶ月を経て作った作品は僕にとってとても印象的なものとなった。 そんなMさんからの「なんかやってくださいよ…
幾度となく触れているが、『ぼくはくま』の 『歩けないけど踊れるよ しゃべれないけど歌えるよ』 という歌詞は本当に含蓄が深い。 そもそもヒトをヒトたらしめているのは「二足歩行/言語/道具」といった要素だとされているが、それらのうちの「二足歩行」と「言語」、その2つより以前に「踊り」と「歌」があったと看破するのがこの一節だ。 個体発生は系統発生を繰り返すとは言わないが、実際ヒトの赤子は立って歩いて喋るより前から音楽に合わせて身体を揺らし声を出す。確かに、歩けなくても踊っているし、しゃべれなくても歌っているのだ。実際の進化でもそうだったのかもしれないな。そんなヒト以前の、生命としてのプリミティビティ…
みなさんご周知の通り、私はエヴァンゲリオンのファンなのですが、舞台版は窪田正孝と田中哲司が演じるゲンドウっぽい叶司令を見に行きました。そして、そこはとても満足できました。 エヴァのファンだとか、演出であるシディ・ラルビ・シェルカウイに惹かれてみるのなら、おすすめできません。また、Bunkamura「舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド」の観てきた!クチコミとコメント | 演劇・ミュージカル等のクチコミ&チケット予約★CoRich舞台芸術! にあるように、歌舞伎町タワーの THEATER MILANO-Za のこけら落としと考えると、それに見合った作品ではありません。 田中哲司のゲンドウもとい叶司令…
クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち 【通常版】 [DVD]ドキュメンタリー映画Amazon パリの老舗キャバレー、「クレイジーホース」は有名な観光ナイトスポットで、キャバレーのテーマは「アート・オブ・ヌード」ということ。そこにフレデリック・ワイズマンが訪れて、彼流のドキュメンタリーを撮ってしまった。舞台とそこで演じられる作品を素材にしたということで、先日観た『コメディ・フランセーズ 演じられた愛』を思い浮かべもし、じっさいに『コメディ・フランセーズ』のように「楽屋裏」~「舞台」、「リハーサル」~「本番」、そして演出会議、運営会議の様子をはさむということで、かなり似た展開ではあった。ただこの「…
長々と感想文をしたためるたび、夏休みの読書感想文がマジで苦手な子供だったことを思い出している。 ■シン・仮面ライダー あらすじ 出る!倒す!葛藤があるらしい!早口で設定を解説する!出る!倒す!早口で設定を解説する!葛藤があるらしい!出る!倒す!なんかエモいらしい!出る!倒す!早口で設定を解説する!出る!逃げる!早口で設定を解説する!葛藤があるらしい!出る!倒す!なんかエモいらしい!早口で設定を解説する!葛藤があるらしい!出る!倒せない!出る!倒せない!早口で設定を解説する!葛藤があるらしい!出る!倒す!なんかエモいらしい!出る!倒す!葛藤があるらしい!倒した!終わった! 何???????? ■…
木ノ下歌舞伎『桜姫東文章』の感想を書いて力つき、昨日は更新できませんでした。毎日更新チャレンジは失敗です。残念。 今回は、夜公演しかやっていなくて、夜は家にこもっていたいパーソンからすると「どうして昼公演を1回でいいからやってくれないんだ…」とうめきながら観に行ったピーピング・トム『マザー』の感想を書きます。 感想書きます、と書いておいてあれなんですが、コンテンポラリー・ダンスはようやく両手かな?程度の回数しか観たことないんで、毎回観る度に「???」となっています。今回ももれなくなったので、超短い感想です。 ピーピング・トム『マザー』感想 @世田谷パブリックシアター(2023年2月6日、19時…
*2023年2月11日にnoteからはてブロへこの記事を移動しました。ガルバンの招聘公演を終え、今DaBYはKidd Pivot招聘公演のチケット発売中!今回はどんなことができるかな。 kiddpivot.dancebase.yokohama 1年弱投稿していなかったnoteですが、ちょっと思うところがあり、再開してみようかと考える今日この頃。まずは、DaBY(Dance Base Yokohama)リーガルアドバイザーとして、絶対書かなければと思っていたこの件について、綴ってみようと思います。 ・・・・・ はや1カ月以上時間が経ってしまいましたが、夢のように駆け抜けていったフラメンコ界の革命…
REALTOKYO CINEMA(RTC)はおかげさまで7年目に突入。第7回「CINEMA10」は7人のレギュラーメンバー(澤隆志、石井大吾、松丸亜希子、前田圭蔵、白坂由里、フジカワPAPA-Q、福嶋真砂代)がセレクトしました。多彩なシーンで活動するメンバーたちがそれぞれ選ぶユニークな10本(ジャンル、形態、公開年問わず、2022年に観たなかで心に刻まれた作品)をお楽しみください。長引くコロナ禍、終わらないウクライナ戦争、そのうえ物価高などといろいろ不穏な世の中ですが、どんなときも映画はさまざまなかたちでパワーチャージさせてくれる強力な味方だと実感しながらお届けします。2023年もRTCをどう…
櫻坂のライブに行くのは、8月20日のW-KEYAKI FESの最終日以来なので、ほぼ3ヶ月ぶり。あの時は「『制服の人魚』を現場で観たいな」という軽い気持ちだった。それが当日は、尾関梨香・原田葵の卒業セレモニーになってしまった。二人の卒業セレモニーは感動的だったのでそこに立ち会えたことはよかったけれども、『制服の人魚』はセトリから外されてしまっていた。個人的にリベンジの機会として、ツアーファイナルの東京ドームのチケットを取った。今度は、菅井友香の卒業公演となってしまった。卒業公演マニアみたいだけれども、そういう趣味はない。しかし、欅坂46としてデビューしキャプテンとして激動の時代を乗り切ろうと苦…
山口乃々華 1998年3月8日生まれ、埼玉県出身。2014年からオムニバスドラマ「恋文日和」第7話にて主演を務め女優業をスタート。映画『イタズラなKiss THE MOVIE』シリーズ、ドラマ·映画『HiGH & LOW』シリーズほか、2020年には『私がモテてどうすんだ』のヒロイン役など、数々の作品に出演。2020年末までE-girlsとしての活動を経て、2021年より女優業として本格的に活動を開始。2021年3月に初のミュージカル『INTERVIEW~お願い、誰か助けて~』に出演し、その後『ジェイミー』、『あなたの初恋探します』でヒロインを演じた。2022年7月に舞台『オッドタクシー』に出…
ダブルといえば、インスタグラムにこんな投稿があった。via皆さんから ***** ***** @yurikoo21 * Hikaru Utada Somewhere Near Marseilles ―マルセイユ辺りー -LIVE at Sea Paradise Spotify 「Go Stream」パフォーマンスビデオ が本日公開されました! @kuma_power 宇多田ヒカルさんのボディダブルで踊らせていただきました🎞 エキストラでもちょろっとおりますので是非ご覧下さい! 夢が一つ叶いました https://www.instagram.com/p/CikNdDWvE_u/ ***** **…
笙のような音色が雅楽のような音像を現出させるM1やM2はチェンバー・ポップを通り越してモダン・クラシカル、と言うかTim Hecker「Konoyo」に接近するかのようだ。或いはフルートを中心に構成されたBjörk「Utopia」にも通じるようでもあるし、M5のピアノ曲は坂本龍一を彷彿とさせなくもない。元はコンテンポラリー・ダンス作品向けに作られた音楽だというが正にそんな感じ。こういう曲調で聴くMichael Hadreasの声がAnohniに似ているのはちょっとした発見で、ついついジェンダー・イシューと結び付けてしまいそうにもなる。確かに歌い方と性自認に関連性が全く無いとは思わないが、大して…
南青山Wall&WallTokyo@2022/7/21thuからもう1週間か。早いんだか遅いんだかわからない時間の経ち方だなこりゃ。 そんな中でもフル動画が公開されたのはほんに有難い。 https://www.instagram.com/tv/CgT-QmaJpJz/ 当然ヒカルの一挙手一投足をガン見させてうただきましたよ。服の皺ひとつ見逃してなるものかという気概で…とか言ったらキモい人ですねぇ。えぇわかってますとも、治りませんw しかしそうやってガン見してると幾つか気づくこともあるもので。同じ曲でも「歌ってる人の姿」が見れると随分と印象が変わるのだ。 ヒカルがひとつひとつのパートでどういう風…
● 水城卓哉 @ 貞松・浜田バレエ団「バレエ・リュスの世界」(5月22日 あましんアルカイックホール) プログラムは、フォーキン振付『レ・シルフィード』、ロビンズ振付『牧神の午後』、ゴレイゾフスキー原振付/貞松正一郎振付『ボロヴェッツ人の踊り』によるバレエ・リュス関連トリプル・ビル。水城卓哉はロビンズ版『牧神の午後』を踊った。牧神とニンフの森をバレエスタジオに置き換え、ダンサー二人が鏡(正面)を見ながら踊りを確認する様子が描かれる。半覚醒のエロティシズムはそのまま。組む時も常に正面を見るため、感情の交換は鏡を通して迂回し、そこはかとないドラマが生成する。バレエダンサーの謎に迫る神秘的な傑作であ…
標記公演を見た(6月19日昼夕 東京芸術劇場プレイハウス)。「バレエの潮流」の第2弾。前回は2017年「ブルノンヴィルからプティパまで」という副題で、『ラ・シルフィード』第2幕より、『ジェンツァーノの花祭り』よりパ・ド・ドゥ、『ラ・ヴェンタナ』より第2(現3)景、『眠りの森の美女』第3幕が上演された。今回は、ブルノンヴィル振付『ラ・ヴェンタナ』全3景、島地保武振付『The Attachments』、石井竜一振付『グラン・パ・マジャル』という、バレエ団の特徴を生かしたプログラムである。 幕開けの『ラ・ヴェンタナ』は1856年、デンマーク王立劇場で初演された。54年プライス姉妹のために振り付けられ…
オーケストラをはじめ高品質のサンプリング素材を使ったソフト音源を発表し続けるSPITFIRE AUDIOから、新製品のPolarisが発売されました。電子音楽アーティストのBTが開発に参加し、ロンドンのAIR Studiosで録音されたストリングスとクラシックなシンセ・サウンドをビンテージ・サンプラーやVHSなどのテープ・マシンで加工して作ったという、非常にユニークでモダンなオーケストラ音源です。僕自身も一聴して生楽器かシンセか分からなかったり、生よりも質感を強調したCGのようなハイパー・リアルな音が大好きなので、とても期待が持てます。 レビュー&テキスト:荒木正比呂 2つの“素材”をバランス…