封切り二日目。 席数224の【SCREEN1】の入りは三割ほど。 長い間離れて暮らしていた娘との絆を取り戻す。 本来なら{ロードムービー}で描くべき主題も本作の主人公『チャーリー(ブレンダン・フレイザー)』はそうはできぬ事情がある。 死期が間近はありがちな設定も270キロを超える巨体は、歩くことはおろか動くことや呼吸すらままならぬ。 歩行は補助具を使わねば不可能だし、喘鳴も酷く、時として酸素吸入が必要。 ため、カメラは居室であるアパートの中から一歩も外に出ることは無い。 ほぼほぼ{ワンシチュエーション}ドラマの体裁。 勿論、彼がこのような体になってしまったのは怠惰が原因ではなく、恋人であるゲイ…