【ブラザーズ&シスターズ】(2006年アメリカドラマ) 『ブラザーズ&シスターズ』の中でも、ノラ(ママ)とキティ(娘)が3年ぶりに真正面から会話するこのシーンは、まさに感情のクライマックスと言える。 お互いに少しずつ挑発しあいながら、長く避けていた会話の“核心”へと急速に踏み込んでいく。それは、弟ジャスティンを戦争に送り出したことについての責任の所在──。 最初は、ノラが会話を拒絶していたように見える。でも実際には「拒絶」ではなく「できなかった」のだという。あまりにも言いたくないことを、つい言ってしまいそうだったからと。するとキティは、「だったら言いなさいよ」と真っ向から切り返す。 キティは、…