1.山崎朋子と片上小学校 福井県出身のノンフィクション作家で、女性史研究家としても知られる山崎朋子さんは『サンダカン八番娼館』では、大宅壮一ノンフィクション賞受賞した方です。 彼女は21歳のときの、1953(昭和28)年4月から1954(昭和29)年3月まで、福井県鯖江市・片上小学校(かたかみしょうがっこう)の教諭をして3年生の担任をしていました。 この本には彼女の波乱に満ちた生涯が記されていますが、そのなかで鯖江市・片上小学校の教諭をしていたときのことについては、ほのぼのとしたエピソードが綴られています。当時の教え子だった方もおられるはずです。 また、その当時のことが詳細に記されていて、教諭…