Syd Barrett.本名ロジャー・キース・バレット。1946年ケンブリッジ生まれ。1964年にロンドンのアート・カレッジに移った際一年先輩だったロジャー・ウォーターズと出会い、ピンク・フロイド結成。初期ピンク・フロイドの音楽性やアートワークの方向性を確実に先導した人物であり、デビュー・アルバム 『夜明けの口笛吹き』("The Piper at the Gates of Dawn")にその特徴を見出すことが出来る。だが、隆盛してきたドラッグ・カルチャーに反応して手を染めたLSDが原因で廃人同様となり、ピンク・フロイドからは脱退してしまう。後には彼の個人名義で残された二枚のアルバムが残されたまま、現在でも隠遁生活を続けているという。ピンク・フロイドのアルバム「炎」におさめられた「狂ったダイアモンド」はシドに捧げられた。伝記の日本語訳も刊行されている(ISBN:4891764457)。
2006年7月、糖尿病に起因する合併症のため60歳で死去。