昨年末から楽しみにしていた映画、やっと観に行くことができた。157分の大作、でも始まって3分で引き込まれて、そのまま最後まで集中力が切れることなく、その音楽と映像に魅了され続けてアッと云う間だった。 そう思えた一番の要因は、このドキュメンタリー映画の監督がジュゼッペ・トルナトーレだからだと思う。これは、モリコーネの伝記映画である以上に、トルナトーレの映画作品なんだと感じさせられた。だからドキュメンタリーなのに、演劇以上のドラマに心揺さぶられ、常にそこにはモリコーネの音楽が流れていると云う、トルナトーレのこれまでの映画そのものだった。 もちろん、そうなり得るだけのドラマティックな生涯がモリコーネ…