概要 仮想環境のストレージ空き容量を管理する上で、未使用領域の解放に関する各レイヤの仕様を理解しておくことは重要です。 本記事は、ゲストOS上で削除したファイルの容量分、ストレージの空き容量が確保されるまでの仕組みをとめたものです。対象は主にシンプロビジョニング(スパース)が有効なストレージ環境を使用するVMware vSphere 6系や7系以降ですが、仕組みは他の仮想環境でも同様です。 なお本記事では、圧縮機能や重複排除機能等、またストレージ自体やバックアップの設計については触れていませんが、それらを考慮する上でも本記事の内容は基礎的な要素の一つです。 注記 本記事では、ゲストOSが未使用…