日本人の歴史の盲点である東洋と西洋以外の中央アジアを取り上げる。今回はサカ、スキタイをテーマとし主にベヒストゥン碑文を取り上げる。これによりアレクサンドロス大王の東方遠征などとつながることで、イラン系の民族やギリシャ人の中央アジアへの流れを示す。次の流れで紹介していく。 ・ベヒストゥン碑文・エレファンティネ島出土のパピルス文書群・ヘロドトスのサカに関する記述・カザフスタンのイッシク古墳とサカ・クリミア半島のクルオバ古墳とスキタイ・アレクサンドロス大王の東方遠征とサカ ■ベヒストゥン碑文 ベヒストゥン碑文とは巨大な磨崖碑。所在はイラン西部のケルマーンシャー州にある。 その内容はアケメネス朝の王ダ…