映画や演劇の製作・宣伝手法の一つ。主役・主演俳優を華やかに見せることで観客の目をひきつける脚本・演出・宣伝方法。
歌舞伎の時代物などはその典型と言えるし、ハリウッド映画なども多くこの手法で作られている。
特に若い出始めの頃のスポーツ選手やチームの中の特定個人の選手を、必要以上に持ち上げる日本のマスコミの体質を批判する言葉。サッカーの元日本代表監督・フィリップ・トルシエが用いた。現在も評論やインターネットなどで、マスコミによる特定選手のスター化とその弊害を批判するときに用いられる。若いプレーヤーだけでなく、中堅・ベテランの選手が対象となる場合もある。
一部の特定選手の中身のともなわないヒーロー(ヒロイン)化=アイドル化は、選手自身の過信や慢心を生み出すだけでなく、競技とは無関係な部分での毀誉褒貶に晒される機会も増えることになり、選手生活へ大きな悪影響を及ぼすことは想像に難くない。
また、一般人の興味が特定人物にしか向かなくなることで、その競技自体に対する興味や理解などが蔑ろにされ、競技の普及や競技界の発展を著しく阻害するおそれも否定できない。
現日本代表監督のイビチャ・オシムも単語こそ出していないが、こういった傾向に警鐘を鳴らしている。
物語の中で、特定のキャラクターが登場人物を演じていると見立てる方法。
スターシステムをとる作者の作品では、同じ顔の、さらには時として同じ性格のキャラクターが、別の物語では別の人物として登場する。
手塚治虫のほか、吾妻ひでお、とり・みき、黒田硫黄、真鍋譲治などがスターシステムを取っている。
元来は映画や演劇などで特に人気の高い俳優を起用することで観客の興味を引こうとする手法のこと。
また、手塚自身は宝塚歌劇の影響を語っていた。
最近では「舞-HiMEプロジェクト」の関連作品(漫画・アニメ・ゲーム)などで使用されている。