特攻平和会館の展示物は、戦争の悲惨さを語るのか、それとも悲劇の英雄たちを称賛するのか、それを確かめたくて10年ぶりに知覧を訪れた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「軍備増強を!」 「敵基地への先制攻撃を!」ウクライナ侵攻以降、勇ましい声が飛び交う今の日本に危機を感じ、南九州市の平和スピーチコンテストに応募することにした。 その原稿の材料を集めるため、2022年の4月に南九州市知覧町の特攻平和会館を訪れた。 平和会館への訪問は27年間で4回目となる。最初の訪問では、特攻兵や家族の思いに泣いた。だが2回目、3回目の時は疑問を感じる展示が増えていることに気づいた。展示の内容は本当に「偏向…