出典:「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識(日刊工業新聞社)」 ポイント式では、コンタクトポイントに火花が出るというデメリットがあります。回路にコンデンサーを入れてそれを防ぎますが、長く使用しているとポイントの接触面が焼けたり、高速回転のときうまく作動しない場合がありました。そこで機械式のポイントの代わりに、トランジスタを使って電流を遮断する方法が考えられました。 これをフルトランジスタ(フルトラ)式といいますが、1次電流の断続をポイントではなく電気式に行います。 具体的には、ポイント式のカムとポイントの代わりに、シグナルローターとピックアップコイルがあり、ここで発生したベース電流を使…