燦々と輝く太陽。滲んだ淡いブルーの空。海は滑りそうなほど穏やかに。そこをゆったり進む大きな貨物船。こぢんまりした白い漁船が操業する姿も見える。 不意に、そんな景色が見られる場所を訪れたいと思った。 そうだ島に行くのが良い。しかし離島ではない。離島は少し冒険し過ぎている。パススルー構造をした中型の定期船によって本土と気軽に結ばれているような島が良い。瀬戸内海にはそういう島がいくつもある。 願わくば、この暑さを拭い去ってくれるような爽快感をもたらしてくれる島が良い。一体何で拭い去ろうか。爽やかな食べ物だろう。真っ先にイメージしたのは柑橘類。そういえば、「瀬戸田レモンチューハイ」というものを以前飲ん…