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テクタイト

(サイエンス)
てくたいと

 (いろんな「テクタイト」という呼称があるが)基本的には隕石と関連の深い天然ガラスで、通常黒色をしている。細かい気泡の痕などが表面にびっしりついているのが特徴。
 中は空洞でなく、黒曜石のように密度が高いところから、研磨しても穴を生じる溶岩(ラーバ)と区別できる。
 有力な説によると、テクタイトは、太古の隕石(ギベオンやコンドライトなど)が地表にぶつかってその衝撃でその場にあった岩石を溶かし広範囲に飛び散り空中で冷えきって現在の形になったという。
 しかし、どこにでもある手に入りやすい石では決してなく、特に暗緑色のモルダヴァイトや淡黄色のリビアンデザートグラスなどは、鉱物マニアにとっては垂涎のアイテムであり、非常に高価でもある。
 2012年末現在、テクタイトグループの中で一番手に入りやすい黒色テクタイト(特に東南アジア地域で多く産出される)でさえ近年産出量が激減し、グラムあたりの値段も高騰してきている傾向にある。

 ◆イスラム教のカーバ神殿に収められている「黒石」は黒色テクタイトという説があるが、伝説によると、一旦盗まれた聖石が返って来る時、水に浮くかどうかで聖なる石と判別した、という下りから見て、黒色の軽石(スコリア)という見方も強い。

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