その地域にどのような樹木が生えるかは気温や日射量や降水量など、様々な要因によって決定される。現在どのような環境に晒されているかということだけではなく、その地域の地質学的な成り立ちに関係していることもある。植物相を調べて他の地域と比較することで、その地域が昔どのような環境にあったのかを推測することも不可能ではない。 その地域にどのような植物の集団が存在しているかということ――植生に着目して世界中の気候を区分けしたのが、ケッペンの気候区分である。各月の平均気温と降水量のデータによって、属する気候区分を特定することができる。概ね低緯度から熱帯・乾燥帯・温帯・亜寒帯・寒帯に分けられ、日本は寒帯から熱帯…