Near Dark
青年キャレブは吸血鬼少女に噛まれ、自らも吸血鬼となってしまう。仕方なく吸血鬼のキャラバン隊に加わった彼は、人間を食い物にしながらも、その人間たちに追われることとなる。
キャスリン・ビグローの単独監督デビュー作は、ホラーとアクションの融合作となり、その独自のスタイリッシュな映像とジェニー・ライトの可愛さでもって、カルトムービーにもなった。
青を配した色彩、スローモーションを多用したヴァイオレンスシーンなど、ビグローの刻印はこのデビュー作でも顕著に出ている。後に『ヒッチャー』など切れの良いスリラーを世に出すエリック・レッドとの歯切れ良い脚本も良い。取って付けたような安易なハッピーエンドを嘆く声も多いが、魅力は多い作品である。
公開当時は『ターミネーター』のキャストが目立つ作品と一部で囁かれたが、ビグローの後の夫ジェームズ・キャメロンの影響からか(撮影監督のアダム・グリーンバーグも同作品組)。