昨年末から読んでいる本シリーズの下巻です。 上巻では所謂直観や素早い判断を得意とするシステム1(早い思考)と、熟慮担当のシステム2(遅い思考)についてフォーカスが当たっておりました。 下巻では上記のシステム1とシステム2が混在するいわゆる『ヒューマン』と経済学が措定する合理人『エコン』とを対照的に描き、結局我々が『エコン』でいられない、結局『ヒューマン』であることを多くの事例や心理学理論から例証しています。 参照点、面白いですね。 面白い理論が沢山ありました。すべては書ききれませんが覚えているものを紹介。 参照点という概念は印象的でした。これは同じ効用の二つの事例でも、参照点によって効用が変わ…