ー 行動の裏にある人間心理をリアルに体感できる一冊 ー 現代人の生活に欠かせないスマートフォン。私たちはなぜ、やめたいと思いながらも手放せないのでしょうか? 川本晃司氏の著書『スマホ失明』(かんき出版, 2022年)は、この問いに医学・脳科学の視点から警鐘を鳴らす一冊です。しかしこの本、行動経済学を学ぶ人にとっても実はかなり"使える"教材だと感じました。 今回は、本書で描かれるスマホ依存の実態を行動経済学の視点から読み解きながら、なぜこの本が"リアルなケーススタディ"として役立つのかをご紹介します。 🧠 スマホ依存と行動経済学の交差点 『スマホ失明』を読んでいると、スマホをやめられない心理に、…