「君主は、人民の生活の安定を心がけなければならない。人民から重税を取り立てて自分が贅沢をするのは、あたかも自分の足の肉を割いて、自分の腹に食わすのと同じである。満腹になったときには体が弱ってしまい、死んでしまう。天下を安泰にしようとするなら、まず、君主自らが姿勢を正す必要がある(巻第一 君道第一 第一章)」 出口治明:座右の書『貞観政要』;角川新書【番号034】 「人民」を足に、君主を「腹」にかえて君主と人民は一体だということを伝えているようです。つまり、君主が税をたくさん取れば、人民は疲弊して、恨む人も出てくるかもしれないので、国は安泰にならないと戒めているといいます。 「人を使うときは、気…