この記事は次の記事の続きで、自分なりに『貞観政要』を読んでいきます。 底本にしている版本は、明朝第9代皇帝の成化帝(在位1464~1487)の治世の初期に出版されたもので、本を開くとまず成化帝による序があります。ので、とっかかりとして今回はこの御製の序文を読みます。 成化帝についてはWikipediaに記事がありますが、後世からの評価はどこか芳しくない皇帝です。*1 この序文も意識の高いことが書いてあるのですが、その治世を見ると、モチベーションはあまり長くは続かなかったのですかね… 翻字 まずは白文といいますか、翻字して句読点(「。」「、」)を加えたものを示します。 活版なので翻字というのは少…