李太白。盛唐の詩人。漢詩をたくさん作った。「詩仙」と呼ばれる。 もうひとりの盛唐の詩人、「詩聖」と呼ばれる杜甫と同じ時代に生き、親交があった。李白の方が年上。
李白は酒好きで、はめを外しすぎることもしばしば。 船の上で飲み会をしたとき川面に映った月を取ろうとして船から落ちて亡くなった、という話(伝説?)が有名。
親友の阿倍仲麻呂が海難に遭った時、仲麻呂が死んだと勘違い、「哭朝卿歌」*1を作った。
日本朝卿辭帝都 征帆一片繞蓬壺 明月不歸沈碧海 白雲愁色満蒼梧『全唐詩』巻六
日本朝卿辭帝都 征帆一片繞蓬壺 明月不歸沈碧海 白雲愁色満蒼梧
『全唐詩』巻六
*1:朝卿は、阿倍仲麻呂の中国名「朝衡」を指す。
高松サンポートのマリタイムプラザ3階に、陳建一専門店が有る。 そこの麻婆豆腐を目当てに家族で昼食をとりに行った。少し辛めの麻婆豆腐をいただきながら、壁に目を遣ると、額の中に白いタイル(?)が、 □□□□□ □□□□□□ □□□□□□ □□□□□□ □ □□□□ □ □□□□こんな風に並んでるのを見つけた。前に食事に来た時にもあったと思うけど、今日の光の当たり具合で、何か字が書いてあることに気付いた(白地に白字)。 左端に「李白客中行」と書いてある。ように見える。 右端には「蘭陵美酒鬱金」と。 李白の詩か。即検索。 直ぐ出た。 タイルのまま書くと 處能珀香蘭↓ 李是酔光玉陵 白多客但椀美 客郷不…
◯光陰は百代の過客なり 150年ほど前の写真を見ると、そこに写っている人たちは、大人も子供も、すでに人生を終えています。120年ほど前の映像で動き回っている、すごく多くの人たち、群衆、そのとき生まれたばかりの赤ん坊も、もう誰一人、この世にいないのです。 今、世界に溢れかえっている人々もまた皆、あと50年もしたら大人は死んで、100年たったらほぼ皆、死んでいるのです。例外はないのです。 まあ、50代あたりを過ぎてくると、あまり年齢の順もなく、身近に死が迫ってきているわけです。迫りくる死との折り合いをどのようにつけていくかは、人生最大の難問です。 ◯孤独死 孤独死という言葉には、なんとなく馴染めな…
荘子に曰く、「ぼんやりとした中に変じて気が生じ、気が変じて形ができ、形が変じて命ができ、変じて死に帰す」と。 *** まともに話のできる相手もそのうちいなくなったら、己の影と共に暮らすほかはない。昔のエジプト人は影をものの魂と考えていたそうだが、そこに至って、人はようやく一人前になるのかもしれない。すなわち月を肴に己の影と酒を呑む。 しかしまあ、こんなに仕事がないのに、みんなどうして平気でいられるのか、不思議としか言いようがない。入社以来ずうっと暇とたたかっているのだが、こうして改めて書くと、本当にどうしようもない。 とはいえ、ここで仕事を探しに行こうものなら出世してしまうし、この組織で上に行…
今日は兄と手続き関係で会食。 母が好きだった瑞亭。 stimkoga.hatenablog.com 今回はお酒が飲めて、李白純米大吟醸と奥出雲の一滴で。 stimkoga.hatenablog.com stimkoga.hatenablog.com
こんにちは、タイの晩ごはんです。 日本に一時帰国中、ここぞとばかりに日本酒をいただいています。何しろタイは日本酒が高いですからね…。 そんな中、妻の知り合いから鳥取の地酒がなんと6本もまとめて送られてきました。 すごい。 せっかくの機会なので、この6本を飲み比べてみました。独断と偏見によるランキング形式でご紹介します! 第6位:鷹勇 純米濁り酒 最初に紹介するのは、大谷酒造の「鷹勇(たかいさみ) 純米濁り酒」です。 本来日本酒はもろみを越して清酒とするのですが、その時に粗めに越してやるとこういう「濁り酒」となります。 米粒や麹が残っているので白く濁り、そのため甘口のものが多いにごり酒。しかしこ…
私の頭に埋蔵?している中国文学や中国哲学の知識の根っこはどこにあるのか…。 自問してみると、予備校時代の漢文の先生に到達します。 東北大学教養部で教鞭を執り名誉教授になった後、仙台にある文理予備校で校長自ら漢文の授業を受け持たれていました。 毎回迫力ある授業を展開し、その内容に強く惹きつけられたことを覚えています。 そこから私は、漢文学や中国の思想に関心を持ち、様々な書籍に目を通すようになりました。 しかし、どんなにたくさんの書を読んでも、私の口から出てくる知識のルーツは、やっぱり佐川修先生にたどり着くようです。 そんなことを考えながら書棚を整理していると、30年以上前に書かれた佐川先生の文章…
<文字落語 ご隠居の話を聞いて月を見上げるマルちゃん の一席> 「酒に別腸あり」で登場願いましたマルちゃんと棒さんの第二弾、「その1」に続きまして「その2」であります。 てなわけで新井のご隠居さんを無理矢理訪ねようというマルちゃんでございますが、アパートを出て路地を左へ左へと回ります。生垣に囲まれて少しばかりの庭もある、通りに面した一軒家の玄関です。おぼつかない足取りではありましたが、マルちゃん、アッというまに着きましたね。 そりゃそうです。お隣さんなんですから。でもけっこう酔っぱらってますね。あごマスクです。 「新井さ~ん。ご隠居さ~ん。呑んでま~すか?」「おや誰かと思ったら裏のマルちゃんじ…
今回は鬼神化武将で登場した李白。 特徴的なのは、はやり防御力の高さだと思う。それ以外では必殺技ゲージUPの大将技能も、即うちパテとして活躍する可能性もある。 また、今回は前回検証しきれていなかった必殺技被害軽減と移動速度UPも再検証してみました。 1.武将の基本ステータス 2.必殺技 3.大将技能 4.個人技能 5.共闘技能 6.まとめ 1.武将の基本ステータス 限界突破:5凸 李白~堅牢なる戦術~ HP :29785 属性 :武攻撃/秒 :851 武器種 :槍攻撃力 :2797 兵種 :盾兵攻撃速度 :31 地形 :城防御力 :1838 天気 :夜移動速度 :110 兵数 :2000 性別 …
24日(火)今年初めての大輪柱が咲いた。例年通りの時期に例年通り咲いて楽しませてくれる。夜の女王もひき続き咲いている。月下美人の蕾は、まだ2cmほどだ。 25日(水)は陽光学院で中国語。最近は疲れが溜まっているうえに中耳炎もあるので、集中できない。 26日(木)は四国大学のオープンカレッジの2回目に参加した。今回は、わたしの希望もあってか講師の先生は中国語で詩を読んでくれた。杜甫の「飲中八仙歌」と李白の「宮中行楽詞」のその一、「魯郡東石門送杜二甫」であった。二人は一緒に旅行したことがある。李白は杜甫より11歳上で、杜甫にとっては憧れの存在であったようだ。この時期の旅行は、船、馬車が主なようであ…
こんにちは!トヨさんです。 本日は漢詩を紹介していきます。 第3弾は、李白(りはく)の「峨眉山月の歌(がびさんげつのうた)」について見ていきましょう! 1.李白 李白は唐中期、日本で言う飛鳥時代後期から奈良時代に生き、杜甫(とほ)と並んで中国詩史上最大の詩人と言われています。 しかし、この評価は(多くの文芸者の例にもれず、)彼ら2人の生存中からのものでは必ずしもありませんでした。 李白は、後の世代の詩人達に認められ、賞賛を受けることによって、今日の評価が確立されてきたのです。 2.詩の舞台 その賞賛の中でも、特に有名な詩が「峨眉山月の歌」。 この詩の舞台は、四川省南部に聳え立つ峨眉山です。 峨…
晴れ予報だったのに、朝起きたら曇りだとちょっとがっかりする。 5月半ばに入り、いずれ梅雨前線になる前線がじわじわと北上しているせいだろうか。 がっかりはするけど、お出かけしたい症候群からは逃れられて、幾分こころ穏やかになる。 今日は予報通り晴れた。 空気が乾いて気持ちいい。 でも、仕事があるのでお出かけは出来ない。 コールマンのチェア、淹れたての珈琲、マグカップと本を持って海辺へ行こう。 自宅マンションから350歩で御前浜、エノキの巨樹の下にチェアをセットする。 木漏れ日の下で、ケン・リュウの短編「Arc アーク」を読む。 ケン・リュウを一編ずつ読む愉しみ つらい別れを経て心身ともに疲弊したわ…
山東省出身の友人に今度遊びに来て~と言われて、山東省について調べてみた。詩人李白・杜甫が共に過ごし、孔子が生まれたという漢詩・中国哲学のゆかりの地であり、漢詩ファンとしてはかなり興味深い。いつか聖地巡礼するときの参考として調べたことを書き留めておく。 ここで取り上げるのは「済南・泰山・曲阜」エリア(下図の中央よりやや西)。また別の友人によれば、山東省東側の海岸は中国一綺麗な海が見れるのでオススメらしい。 山東省の地図 泰山 杜甫の名作が生まれた山 泰山の行き方 済寧 李白が23年間過ごした町 済寧市李白記念館の行き方 参考文献 泰山 杜甫の名作が生まれた山 24歳の杜甫(712-770年)がこ…
8日(日)は朝から、毎月恒例のあわ9条の会による宣伝行動があり、連れ合いと参加した。今回は田植えもあり参加者が少なかった。それでも車中から手を振って応援してくれる人もいて、気合が入った。天気も良く気持ちがよかった。 午後からは守大助の会の役員会と宣伝行動。徳島駅前は先月と違って人出が少なかった。花粉症がひどいのでマイクはW石さんに任せた。全国連絡会事務局会議の報告があった。全国連絡会への会費の納入口数を増やすことにした。また7月31日(日)に行われる第62回徳島県母親大会への参加についても話し合った。 11日(水)は陽光学院で中国語。とにかく花粉症と腰痛で体調不良のためあまり理解ができなかった…
INTO1のリウユさんがaespa「Next Level」のダンスカバーをしたと聞いたのです。 youtu.be 0:10~ぐらいから。お美しい・・・ あれ、自分が知ってるNext Levelと違うな? ↓自分が知ってたNext Level。 youtu.be MONSTER Xジュホンさんのカバー、というか今年の新年会のネタw これがきっかけで今更本家を初めて見たよ・・・ aespa 에스파 'Next Level' MV - YouTube ところでリウユさんの話をこのブログで初めてしたので、いい機会と思って聞きたいことがあった。 創造営2021の前にリウユさんが出演したサバ番「国風美少年…
日東の李白が坊に月を観て 重五 李白は酒客であり詩仙である。「李白一斗詩百篇」という詩句も名高いので、前句を酉水一斗盛り尽くすと取って、月を賞しつつ飲み明かすさまを付けたという古解には従いがたい。うがち過ぎの解釈というべきである。日東の李白は石川丈山であり、丈山の詩仙堂を訪ねた山素堂の六言の詩の句に、「先に日東李杜を尋ね、中華仙顔と静かに対す」とあるのからきたという江戸の成美の説は成り立つが、挙げた出典の肝心なところを逃し末を取っている。丈山の詩集『覆醤集』の上巻に、丈山と朝鮮中直大夫詩学教授権侙と応酬した詩があり、当時権侙は丈山の詩を読んで、「古人は楊伯起を関西の先生としたが、君を日東の李杜…
秋水一斗漏れ盡す夜ぞ 芭蕉 秋水という語の用例によれば、秋のときに出る水をいう。『荘子』秋水篇の秋水のようなものである。秋水揚波、秋水帆漲、みな同じことである。また秋は水の清むものなので、透徹した水も秋水という。劉禹錫の詩の句に、「秋水清く力なく、寒山暮れて思い多し」とあり、杜甫の詩の句に、「大児九齢にして色清徹し、秋水神となり玉骨となす」というようなものである。刀剣を詩などで秋水というのもその冷たい光を擬してのことである。また、ただ秋の河、池、沼などの水をいうこともある。杜荀鶴の詩の句に、「秋水に鶯飛び紅蓼おそし」のようなものである。だが、器のなかの水を、秋だからといって秋水というのはあまり…
本日の一杯は富山県は立山酒造より 立山 特別純米 愛山 酒中仙 を紹介じゃのっ!!! 本日一本は立山じゃの~(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾宴友会での差し入れ! ほんとありがたきじゃの! 中国一の酒呑みと名高い李白を詠った一本! そんなお酒の味わいは李白も大満足な酔わせにくる一本! 酒精感をしっかりと感じる苦味に、ほどよい甘味と旨味が効いた一本! 食中として呑むもよし! 酔う為に呑むのも良き! わっちゃ的にはちと酒精が強いので、ロックぐらいの方が呑み易くなって良きじゃの。 味噌汁なんかにも良く合う濃い目の肴が良き一本じゃの! ー基礎データー 富山県 立山酒造 蔵元サイト: https://w…
42話感想 范閑はすっかり父親を慶帝だと思っている。肖恩は范閑を孫だと思って安らかに天に召された。肖恩は小説で読んでいたらもっと老人でイメージしていたかも。復讐もするなと孫に希望を托しているのが泣ける。最期がとても美しい眺めの所だったのがなんだか救われた。
32話 隋州は李飛達の事がこたえているようだ。 青歌との対聯は、 李白(唐代)『秋風詞』相思相见知何日,此时此夜难为情慕う人と相まみえるのはいつの日か、この時この夜の思い難さよ。 李白(唐代) 『清平調詞三首 其二』一枝红艳露凝香,云雨巫山枉断肠一枝の鮮やかな紅い牡丹の花が露に香り立ち、雲雨巫山はむなしく断腸の思い。 楊貴妃を詠んだ詞。
「慶余年~麒麟児、現る~」 原題:慶余年(庆余年) 2019年 愛奇芸、騰訊視頻 ★★★★★+ 最初から最後まで面白く見ました。登場人物が多く関係性が複雑、また後半はストーリーも複雑さが増してうっかりするとついて行けなくなりました。前半はロマンスもありますが、後半はその影もなく畳み込むように謎に迫る展開でスピード感もあり見応え十分です。キャストは申し分なく、また衣装や音楽もセンスがあって完成度の高い作品でした。たくさんの賞を取ったドラマでしたので期待を持って見ましたが、裏切られることはありませんでした。ミステリー、アクション、愛、コメディ、音楽、ファッションなどあらゆる要素をもったエンターテイ…
2022/05/04㈬ 晩御飯 麻婆豆腐(豚挽き肉 豆腐 麻婆豆腐の素)千切りキャベツミディトマト、ブロッコリー合鴨(昨日と同じ)柏餅 麻婆豆腐は丸美屋中辛。美味しいと言われるので。自分で作ると別の料理みたいになる。 ****** 百人一首… 93 世の中は常にもがもな渚こぐ あまの小舟の綱手かなしも 鎌倉右大臣94 み吉野の山の秋風さ夜ふけて ふるさと寒く衣うつなり 参議雅経 93 世の中は永遠に変わらないでほしいものだなあ。渚をこぐ漁師の小舟の綱手を引くさまに心ひかれる。 94 吉野の山の秋風が吹きおろし夜がふけて、旧都吉野の里は寒く衣をうつ音が寒々と聞こえてくる。 93 1192~121…
中国地方旅行4日目、須佐→仁摩→石見銀山→出雲→松江のコースです。 これまでの旅行の記事はこちら。 中国地方旅行1日目(京橋→広島) - 新薬史観 中国地方旅行2日目(広島→宇部新川→下関→福岡→下関) - 新薬史観 中国地方旅行3日目(下関→秋芳洞→角島→須佐) - 新薬史観 今回は4日目の記録用メモです。 ①仁摩サンドミュージアム(島根県・仁摩) ②石見銀山(島根県・大森町) ③松の屋(島根県・出雲) ④出雲大社(島根県・出雲) ⑤宍道湖(島根県・松江/出雲) ⑥立ち呑み居酒屋ドラム缶(松江) ⑦地産地相酒場たかの屋(松江) ⑧ごっつおらーめん(松江) ⑨途中で見かけた面白そうな店(松江)…
前回の「李白 客中行」 蘭陵の美酒、鬱金香、 玉椀、盛り來る琥珀の光。 但だ主人をして能く客を酔わしむれば、 知らず、何の処か、是れ他郷。 李白 客中行 (国訳漢文大成. 続 文学部第10冊 国民文庫刊行会 編) の壁面の左側の話。左の壁を見ると、並んでこうなってる。 □□□□□ □□□□□ □□□□□□ □□□□□□ □ □□□□ □ □□□□こっちは、光の当たり具合のせいで真っ白。 本当に能く見えず、4文字だけ読めた。 □□□□兩 □□□□箇 □□□□□黄 甫□□□□□ □ □□□□ □ □□□□縦書きは書きにくいので、横書きで書きます。杜甫だ。 これも直ぐ検索。 直ぐ出た。横書き→ 両箇…