おじいちゃんたちが会社にいたときにはな、年功序列って制度があってね。 そりゃ能力主義って建前はあって、みんな力をつくすさ。競争もするさ。それでもぼんくらどもが競ったってたかが知れている。時々、誰もが認める天才みたいのがでたら、それに重要な仕事を任せる。誰でもが認めるから波風たたないさね。 毎年毎年、給料があがって、一定の年になれば位もあがる。だから安心して、みんなで仲良く、会社のためにつくすってもんだ。 出世できなくても、自分を責めたり、他人の悪口やぐちを言う必要もない。運がわるかったと諦めて割り切ることが出来る。平和なもんだ。 そうそう、世襲制ってのもあったさ。 社長がお歳メシたら、会長にな…