(約3600文字・購読時間4分30秒) 1965年にパリで開催されたユネスコの成人教育推進国際会議で、ラングランにより提唱された生涯教育の概念は、現在では学習者を主体に据えた生涯学習として普及している。生涯学習とは、自己の充実・啓発や生活の向上のために生涯を通じて主体的に学習することであり、家庭教育、学校教育は、社会教育を含む学びの総体である。 日本では、1980年代以降それまでの展示を中心とする教育活動に加え、ワークショップや鑑賞プログラムなど、より積極的な教育普及活動を多くの博物館が行っている。 学校教育においても、授業での博物館の利用は、博物館は地域の教育力を支える機関として、学校と連携…