「日本保守」派の言う改憲論は、元々「自主憲法」制定だった(はずだ)。現行憲法は、国家主権が奪われた占領期に制定され、国際法「ハーグ陸戦協定」に違反するものであるから、「押し付け憲法」を廃棄し、日本人自らの手で自国の憲法を制定し直そうということである。 一方、「戦後保守」派には、時代に合わなくなった部分を修正することに吝(やぶさ)かではない「改憲派」もいれば、一切の修正を許さない「護憲派」もいる。が、改憲派が憲法改正に積極的かと言えば、そうではない。少なくとも私の目には、有権者を欺くための、改憲を目指している「振り」にしか見えない。つまり、現行憲法を評価しているという点では、改憲派も護憲派も大差…