バカボンのママ

★「天才バガボン」の面白情報箱 ＜ストーリー＞ 全編を流れる劇画的ストーリーはない。一話ごとの読み切りギャグ漫画だ。登場する人物のキャラクターが織りなすドタバタ喜劇のような漫画である。 題名は「天才バガボン」だが、主役の座は、バガボンのパパが担っている。 このバガボンのパパを中心にバカボンの一家の周辺で次々と起きる事件と不条理なギャグ、奇想天外なキャラクターの登場がこの漫画の魅力。 バカボンの一家は、お人好しで人を疑わない長男のバカボン、ねじり鉢巻きに腹巻がトレードマークのバカボンのパパ。バカ田大学出身で特異な哲学を持っていて、理屈にならない理屈をこねて、不条理なギャグを発する中心人物。きれい…

★「天才バカボン」（とびだすえほん）Ｐ.９、１０の映像と本文 ＜本文＞ チキンが にげた 「ハッピー・バースディ トウ ユー ハッピー・バースディ トウ ユー」 きょうは、バカボンの 誕生日。レレレの おじさんや おまわりさん。 それに、パパのバカ田大学時代の ともだちを よんでの パーティです。 ｢バカボン、わしが もってきた チキンを たべよう」 おまわりさんに いわれて、バカボンは、チキンを たべようと しました。 ＂ココ・・・ コケッコウー〟 チキンは、けたたましくないて お皿の うえからとびだしました。 チキンとおもったのは、まだ、いきているニワトリだったのです。 「わあ、チキンが …

★「天才バカボン」（とびだすえほん）Ｐ.７、８の映像と本文 ＜本文＞ おんぼろカー でもはやいのだ 「エイ、オー エイ、オー」 山道を パパと ハジメちゃんが、おんぼろカーを ひいています。 くるまの上に のっているのは、バカボンです。三人は ドライブに きたのですが、とちゅうで こしょうして、しまったのです。 そのときです。レレレの おじさんが きて、 「レレレ・・・おでかけですか わたしも おでかけ じてんしゃで、だけど そのくるまおそいですね。」 「な、なにぃ、こっちのくるまは四コで、そっちは ふたつだ。だから こっちが はやいのだ。」 そういって、パパは、力いっぱい ひっぱっていきます…

★「天才バカボン」（とびだすえほん）Ｐ.５、６の映像と本文 ＜本文＞ 山のキャンプ場なのだ 「ヤッホー ヤッホー」 きょうは みんなで、キャンプに きました。 ｢山は まねくのだわしは、くまを とるのだ」 パパは、元気いっぱいでしたが、はんたいにクマにおそわれてしまいました。 「わ、わしを たべるとおなかを こわすのだ」 レレレのおじさんは、ハチの 巣を とろうとしてはちに さされました。 「レレレどうしてわたしを、いじめるの？」 「でてこい でてこいたきの コイ はやくでてこないと、たいほするぞ。」と、 おまわりさんが さけんでいます。 みんな たいへんなさわぎです。 クマのパーツが欠けてい…

★「天才バカボン」（とびだすえほん）Ｐ.１、２の映像と本文 ＜本文＞ ドロボウ なのだ 「まてーにげるか、ドロボウめ」 〝ババーン〟日本じゅうで 一ばんピストルを うつ おまわりさんが さけびました。バカボンの いえにドロボウが はいって いろんなものを ぬすんだのです。 「犯人は わしが みつけるのだう～む この カエルが あやしいのだ」 パパは 外で 迷たんていに なってとくいそうです。 ウ～ワンワン 「わっ、ドロボウは ぼくでは ないよ」 バカボンは、犬に くいつかれてないています。 「みんなと いっしょに つかまえましょう はやくっ」 おやおや たよりない おまわりさんですね。これでは…

★とびだすえほん「天才バカボン」の表紙と裏表紙 表紙 裏表紙 ★『「天才バカボン」ばんそうのとびだすえほん』の基本情報 発行年月日／昭和４６（１９７１）１０月２０日 発行会社／株式会社 万創 編集人／辻 勝三郎 印刷／凸版印刷株式会社 製版／大東プロセス株式会社 本のサイズ／Ｂ５ ＊この本の発刊時には、すでにテレビ放映は始まっていたが、本を制作していた時点では、まだテレビ放映はされていなかったと思われる。