エメラルド・フェネル監督 米 2021 113分 ☆☆☆☆ 新人の監督兼脚本家がアカデミーで脚本賞を取ったという事で見始めたが、評判通りデビュー作としては異例の完成度を誇る、そしてなかなかにハードな作品。いかにもポップでキャッチーな枠組みの中に極めてシリアスな問題が複数仕込まれており、所謂「重たい映画を観る」というのとはまた違って、感心しながらも結構しんどい観賞だった。しかしキャリー・マリガン、随分大人になったものだ、、と思ったらもうアラフォーか。いつまでも「私を離さないで」の可憐な少女のイメージを引きずっていたが、この映画により最早過去となった。外では基本やさぐれた女風で過ごしているが、実家…