夜、それはどことなく甘く、妖しい響きの世界。昼間はフォーマルにして真面目、そして清潔な街であっても『夜』の魅力には抗えない。日が落ちるのを境にして街はその表情を大きく変える。昼には目立たぬ不思議な灯りが輝き、社会の喧騒に疲れた老若男女は夜の店へと引き寄せられていく。宛らこれから捕食乃至は駆除される虫の如く…。その後の彼ら彼女らがどうなるかなぞ、誰も知ったことではない。 この記事を書いている我とて当然ながら夜の街を歩き回る時も少なくない。…ふとこんなことを思う日もある。言葉を遮断し歩き去る表通り…時には誘惑に身を委ね、夜の街を妖しく彩るお店に足を踏み入れるのも悪くはない。キャストと客、カネで培わ…