仕事以外の気分転換というと最近はもっぱらひとけのないところを小一時間ぐらい散歩する事なんですが、ちょっとした林の中を歩いてるだけでもいろいろ発見があります。「苔は木々の北側に生える」と歌った歌手もおりますが、ほんと、そういう事がこまごま気になり、分かると面白いもんです。例えば、この絵の中で言うと、この林は左手が南向きで、木々はやっぱりそっちのほうになんとなく向かって生えてるんですね。また、手に持ってる枝のきのこ、枝は地面に落ちてたんですが、きのこというやつは光合成を全くしないわけで、では何をめざして彼らは成長してるのかというと、彼らが感じているのは重力なわけです。ニコラス・マネーという人の本に…