ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~ (メディアワークス文庫)作者:三上 延KADOKAWAAmazon シーズン2のプロローグ作品。 ……という趣だったと思う。 これからの作品を含めて、扉子編を一本の映画に仕立てるなら、 本作のエピローグの後に、シリーズタイトルがバンッと表示されて、 そこで初めて、おお、シーズン2とはそういう作品だったのかと 観客が知ることが出来るような、そんな本作だったと思う。 短編集的な要素は非常に希薄で、ほぼほぼ長編の味わい。 最終日で本作単独の構図が明かされるのがメインになるので、 その毒さ加減だけが後味として残って、いつもの心地良さや 清々しさは味わ…