ピアノ クラシック

セザール・フランク（１８２２～１８９０）の出身地は現在のベルギーですが、フランスの作曲家に分類されています。代表曲といえば唯一の交響曲やヴァイオリン・ソナタになります。 彼が音楽家として身を立てるまでには非常に紆余曲折が幼い頃からありました。 音楽的才能があることを見た父は、１８３５年に彼と弟のジョゼフを連れてパリに赴いてレッスンを受けさせました←このあたりの事情はモーツァルトの父レオポルドが、息子と共にヨーロッパ各地を旅して回ったことに似ているかもしれません。ただ、フランクの場合、家庭への富や名声をもたらしてくれるように、というような現実的なプレッシャーがかかっていたのかも知れません。 だか…

こんにちは！ 田村は大学卒業後に、2年ほどモスクワ音楽院の研究科に在籍していました。そこでセルゲイ・クドリャコフ氏というピアニストの方に師事していました。先生の演奏は、作曲家の意図を大切にされていて、詩的で心の内面から燃え上がるような情熱的な演奏だと思っています。 そんな先生から教わったペダルの使い方があります。それは、キメの音の前で意図的にペダルを一瞬離すという方法です。一瞬ペダルを離すことにより、聴衆の注意を引く効果があると同時に、ホールでは残響の中で音が混じってしまうのを防ぐそうです。 これ、本当に効果的で僕はとても気に入っています。作曲家や作品にもよりますが、古典派以降の作曲家であれば…

こんにちは、田村です！ 少し前にシューベルト作曲リスト編曲の「魔王」を練習していました！ 魔王は、中学校の授業で習うおなじみの楽曲ですね！学校で習うものは、シューベルトが作曲した歌曲の魔王ですが、それをリストがピアノ用に編曲したものがあるんです。 みごとに語り手、息子、父親、魔王の四役が描き分けられていて、とても素晴らしい編曲ですよ。 ピアノの魔術師とよばれたリストの編曲なので、難易度はとても高いですが・・・😱 そこで今回のお話なのですが、中学生の時に”魔王のテーマ”を初めて聞いたときは、なんだか明るい雰囲気だし、全然怖くないなぁ。シューベルトはどうして"魔王のテーマ"を長調で書いたんだろう・…

こんにちは！田村です。 最近iPadを購入し、電子楽譜デビューしました！ あまりにも便利で驚きました・・・笑 Piascoreというアプリを使っているんですが、楽譜をタブレットに取り込むと手で書き込みをしたり、自動で譜めくりしたりすることができます！！！！ 演奏中は両手がふさがっているので、自動譜めくり機能は本当に助かります🥲 譜面を時間指定しながらゆっくりとスクロールすることができたり、ジェスチャーを使ってめくることができます（これすごいです笑） ジェスチャーでは、目をウインクするか口を真横に動かすことでめくることができます。 口を動かすのは部屋で一人ならいいかもしれませんが、演奏会ではウイ…

こんにちは。田村です😀 今回のお話はプロっぽい演奏の作り方のコツになります！ いい演奏にはルバートが必要不可欠です！(その曲の作曲年代によってルバートの程度は異なりますが) ルバートとは、曲を演奏する時に、楽譜に指示がなくてもテンポを少し早めたり、遅くしたりすることです。これを行うことによって、音楽の方向性が明確になります👍どこで緊張感が高まり、どこで緩むのか。ルバートをうまく駆使することによって、聞き手の注意をひくことができます👀 レッスンをしていてよく感じること、ルバートして弾いてみて！と伝えると、テンポを速めることはできても、テンポを遅くすることに気が向かない生徒さんが多い印象です。 意…

こんにちは、田村です😀 今日はテンポに関するお話です。みなさんは、今練習している曲のテンポを決める時、どうやって決めていますか？ 楽譜に書いてあるテンポで決める？はい、そうです。それはとても重要なことです。しかし、楽譜に書いてあるテンポは、絶対ではないんです！あくまで目安です。 プロの演奏を参考にする？同じ曲でも、いろいろなテンポで弾いている人がいますね🤔 そう、テンポには必ずこの速さでなければいけない！というのはありません。 テンポ決めをするときに重要なのが、曲の雰囲気を表現できるテンポを選択できているか、ということです。曲調にマッチしたテンポであれば、このぐらいの遅さからこのぐらいの速さま…

こんにちは。田村です😃 少し前に、夜のニュース番組である日本人ピアニストの演奏を聴きました。 モーツァルトのソナタを演奏されていましたが、音がとっても軽やかで！！、繰り返しの際には装飾音を入れたり、表情の付け方を変えたりと、いろいろと工夫されていて、とても印象的でした😊✨曲の最初から最後まで、ずっと夢中になって聴き入ってしまいました。 コンクールでは、繰り返しを省略することもありますし、繰り返しをしてその際に変化をつけても、楽譜に支持のない装飾音を入れたりはなかなかしないですよね。 コンクールなのでそういうことになるのかなとは思いますが、モーツァルトが生きていた頃は、繰り返しの際には、必ず装飾…