★★★★☆ あらすじ 自分を裏切り若い女と婚約した男に復讐するため、その婚約者を手籠めにするよう遊び人で友人の男爵に依頼した侯爵夫人。書簡体小説。フランス文学。 感想 手紙だけで進行する書簡体小説だ。手紙の文章が妙に回りくどく、気を抜くと何を言っているのかよく分からなくなったりするのだが、このあたりはフランスらしさなのかもしれない。直接的な物言いは避けるべきという手紙のマナーみたいなものもありそうだ。そしてそんな中で、皆がかなり明け透けな内容や心のうちまでもを明かしたりしている。意外にも大胆だ。でも今ならチャットアプリや電話などで同じことをしている人も多いだろうし、自分のことを誰かに話したい、…