ピーター・ゼルキンのこと ピーター・ゼルキン(Peter Adolf Serkin 1947-2020)は米国のピアニストで父親のルドルフ・ゼルキンも著名なピアニスト。グレン・グールド(1932 - 1982)よりも一世代若い。ともに米国人のピアニストらしく、ヨーロッパの伝統の呪縛から離れたみずみずしい音楽を聴かせてくれる。特にピアノの音色の明るさ、透明感にはピーター・ゼルキンならではの魅力がある。 それに、ピーター・ゼルキンはグレン・グールドほど変わり者ではなく、レコーディングだけでなくコンサートも多い。18歳のときのデビューアルバムが『ゴールドベルグ変奏曲』なのはグールドの例にならって話題…