パリとアヴィニョン 樺山紘一 著 表紙 パリとアヴィニョン 西洋中世の知と政治 樺山紘一 著 人文書院 発行 1990年3月30日 初版第一刷発行 題名は「パリとアヴィニョン」という曖昧なものになっていますが、具体的な内容は ・1285年から1314年のパリにおけるカペー朝のフィリップ四世王政府 ・1309年から1377年のアヴィニョンにおける教皇庁 という二つの組織とその主要人物を、詳細に取り上げています。 小説家ならこういう史料から物語を紡ぎだしていくのでしょうね。 第一部 パリ フィリップ四世王政府 第一章 問題のありか フィリップ四世期に官僚制形成過程が成熟に達した四点 ・官僚団が数的…