藤田嗣治 パリを歩く 表紙 藤田嗣治 パリを歩く 清水敏男 著 東京書籍 発行 2021年9月9日 第一刷発行 藤田嗣治のフランスでの足跡を追っかけています。 文章と絵画と写真が、見事に調和とれています。 この本で扱っている絵画の中で自分が好きなのは『ホテル・エドガー・キネ』と『フレール河岸 ノートルダム大聖堂』です。 チューリヒにて 序にかえて スイスが山岳の地と地と思うのは間違いで平地の国だ、と思う。 山岳が注目されるようになったのは啓蒙主義の時代に言語学者ソシュールの祖先が山岳の文化に関心を持って以来の事に過ぎない。 チューリヒもバーゼルもジュネーヴもヨーロッパと地続きだ。決して山岳の中…